いつまで続く?手足口病の湿疹を悪化させず早期完治する方法

夏場に乳児や幼児を中心に保育園や幼稚園、学校などで流行する手足口病。ウィルスによる夏風邪の代表的な病気です。ここ数年急増しており、手足口病のウィルスは10種類以上もあると言われています。免疫が低下していれば大人も子供も罹る可能性があります。症状は個人差がありますが、湿疹が出た場合はいつまで続くのかなど湿疹についての経過などをまとめました。

 

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湿疹が出てから消えるまでの期間

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手足口病はウィルス感染です。感染してから発症までの期間は個人差がありますが2~5日です。この潜伏期間には手足口病の特徴である発疹などの症状は見られません。この潜伏期間を経て発熱とほぼ同時に手足を中心に、人によっては全身に白や赤っぽい湿疹や水疱がポツポツと出てきます。

発熱した日を含めて3~4日目が湿疹や水疱が最も多くなるピークとなります。5日目からだんだんと茶色くなって減っていき、7~10日でほとんど痕が残らず消えていきます。

個人差はありますがこの湿疹がかゆみを伴う場合があります。その場合、掻き壊してしまったりすると水疱の中のウィルスが他へ感染して新しい水疱や湿疹ができたりとびひになったり悪化する可能性もあるのでその場合は消えるまでの期間は長くなる事もあります。

口の中も手足と同じ時期に出始めますが、その水疱がつぶれて口内炎になり痛み出します。発熱や水疱の出始めから3日くらいでつぶれて痛みが出てきます。3日目~1週間くらい続いて口内炎は回復へ向かいます。

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湿疹・水疱が悪化から完治までの経過

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手足口病の初期症状は発熱や喉の痛みでいわゆる風邪の症状です。発熱は全体の3分の1くらいなので発熱しない事も多く、発熱してもあまり高くならない事がほとんどです。感染から3~4日目に発熱と同じ頃口の中や手のひら、足底・足背・膝の裏やお尻などに2~3mmの白や赤っぽい湿疹や水疱が出始めてます。

それから更に3~4日目で湿疹のピークを迎えます。だんだんと水疱の大きさや形が変わって来る事もあります。4~5日目には湿疹が茶色くなってきたり水疱が吸収されて乾いてきたりします。そして発症から7~10日程でほとんどが痕もなく綺麗に治ります。もし痕が残っても虫さされと同じで数ヶ月もすれば綺麗になります。

しかし湿疹が出始めてからピーク時までに掻き壊してしまったりすると水疱の中のウィルスから別の人が感染したり、とびひになり湿疹が悪化したりします。口の中は酷いと水疱が大きくなり口の中が水疱だらけという事もあります。そうなると完治までの期間はまた長くなります。そして治ってくる途中には湿疹や水疱のできた部分の皮が日焼けの後のように剥けてくる事もあります。無理して剥かずに自然に任せる事で痕も残らず綺麗に治ります。

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悪化させずに早く治す方法

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早く治すと言っても手足口病のウィルスに働きかける薬はありません。したがって基本的には自分の自然治癒力に任せる事になるので、悪化させない、と言うのが基本になります。悪化しなければ発症から一週間もあればいわゆる治った、と言われる状態になります。湿疹はかゆみを伴う場合があるので、掻き壊してとびひなど細菌感染が起こった水疱には抗生物質や軟膏が処方されます。

また、掻き壊す前のかゆみのある水疱は乾燥させるためにカチリと言う亜鉛軟膏やかゆみを止める為に抗ヒスタミン剤などが処方されます。ステロイドは免疫抑制効果が作用し免疫が低下してしまうのでウィルスを増殖させ悪化させてしまうので注意が必要です。薬を塗ったベタベタをお子さんが嫌がるようならピンポイントだけ塗ってガーゼや絆創膏でカバーしてしまうのもいいです。

かゆみ対策

体の湿疹は軽症ならムヒやウナコーワなど市販のかゆみ止めでも効果があります。まずかゆみを止める事です。また、保冷剤で患部を冷やしたり可能であれば水風呂や冷たいシャワーも効果があります。温かいお風呂に入ってしまうとかゆみが増してしまいます。

拭く時はポンポンと軽く叩くようにして優しく拭きます。こすると摩擦でかゆくなったり水疱がつぶれる可能性もあります。石鹸やシャンプーも湿疹に刺激となるので悪化する事があります。更に湿疹が出ている内は直射日光からの刺激を避け、なるべく長袖長ズボンが良いでしょう。

口内炎対策

口の中は水疱がつぶれて口内炎になって痛み出すので、口内炎を素早く治す事が必要になってきます。まず、塩水うがいがあります。患部を殺菌して洗い流します。イソジンもいいと言われますが、子供は塩水うがいをお勧めします。小指の頭くらいの塩を湯のみ3分の1ほどの水で溶いて濃い目の塩水でブクブクうがいをします。最初はしみても、効いてくれば痛みは和らぎます。また、はちみつも殺菌作用があって口内炎の治療には直接塗るのがいいのです。瞬間ツーンと痛いけど甘くて美味しいから子供は喜びます。(1歳未満ははちみつにはボツリヌス菌が含まれるため、使用しないでください。)最後に口内炎パッチです。患部に直接貼るシールタイプ。シールと言っても、植物「ムラサキ」の根っこから抽出したシコンエキスで作られています。この生薬成分が粘膜を修復し消炎してくれます。

この様に体や口内、それぞれに色んな方法があるので湿疹を早く治したい・早く消したいと思ったら悪化させない為に試してみてください。

 

その他、手足口病ついて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【手足口病の正しい感染予防と適切な治療法、保育園への対処

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