赤ちゃんのあせも対策と予防!暑い夏から赤ちゃんを守る5対策

気温がどんどん上がってきて、そろそろ夏の準備を始める時期ですね。衣替えに、日焼け対策、水分補給・・・そして何より気になるのは、あせも(汗疹)対策ではないでしょうか。赤ちゃんと過ごす夏を初めて迎える方も、2回目以降の方も、安心して今年の夏を迎えられるように、あせも対策について、まとめていきたいと思います。

 

スポンサードリンク

赤ちゃんのあせもとは?

A3921

大量にかいた汗や、皮膚に付着したホコリなどによって、汗の出口がふさがれ、皮膚の下に汗がたまってしまうことがあります。この汗は、皮膚の下にある汗管(かんかん)という腺から漏れ出し、水ぶくれやかゆみなど、あせもの症状を引き起こします。また、汗をかくと、肌上の「表皮ブドウ球菌」という細菌が増殖することで、あせもができやすくなります。

あせもは、3種類に分類されます。

  1. 「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」
    一般的な、ちくちくとしたかゆみをともなう赤い湿疹です。
  2. 「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」
    新生児に起こる、透明または白色の水ぶくれで、かゆみがないため、紅色汗疹のようにかき壊して悪化してしまうこともほとんどありません。また、汗が引くと、1日から数日ほどで自然に治っていくのも特徴です。
  3. 「深在性汗疹(しんざいせいかんしん)」
    皮膚の深い部分で起こる、白っぽい発疹で、亜熱帯などに多く、日本ではあまり見られません。あせもをかき壊して細菌に感染すると、かゆみや痛みを伴う水ぶくれや、かさぶたができ、この部分を爪などで引っかくと、他の場所にも広がってしまう「とびひ」の原因になります。赤ちゃんのあせもには、予防と早めのケアが大切です。

あせもができやすい場所は?

第1位 おしりや腰周辺

通気性のいいおむつでも、夏はむれやすいため、ギャザーの部分にあせもができやすくなります。おしっこが少量しか出ていない場合でも、こまめにおむつを替えて、清潔に保ってあげたいですね。

第2位 頭・首回り

髪の毛の間や首のしわに汗がたまりやすく、拭き残しができてしまうこともあります。授乳期の場合は、授乳時に首と腕の間にタオルを入れると、汗をしっかり吸収できます。

参考:赤ちゃんの頭にできるあせもができる理由と治し方、対策法
参考:赤ちゃんの顔のあせもの治し方!1歳からでも使える対策や薬
参考:赤ちゃんの首にあせもができたときの治し方は「しわ」対策

第3位 背中

背中の汗は乾きにくく、拭いても拭いても汗をかくので、一日に何度も着替えが必要な場合もあります。寝かせる前に、パジャマの背中に薄めのタオルやガーゼなどを入れて、汗を吸わせるようにすると、タオルを引き抜くだけで、簡単に汗をとることができます。

あせも予防の基本は、汗をそのままにほっとかず、しっかりとふき取って清潔を保つことが重要です。では、汗の対策は、どのようにすればいいのでしょうか。

スポンサードリンク

大人の3倍!?汗っかきのあかちゃんをあせもから救う方法とは?

A7360

赤ちゃんはとても汗っかきで、赤ちゃんのかく汗の量は、大人の3倍近くにもなります。これは、汗が出る汗腺の数が、生まれたときからすでに大人と同じ数だけあり、体が小さい割に汗腺の密度がとても高いこと、そして新陳代謝が活発で体温が高いことが原因です。特に日本の夏は高温多湿のため、汗をかきやすくなります。

汗の重要な役割は、汗の蒸発とともに体温を下げること。汗をかくこと自体はとても大切なことなので、環境や服装の工夫、汗の処理など、汗をかいたままにしておかないことが重要です。赤ちゃんは、大人よりもたくさんの汗をかく上、自分では服を脱いだり、エアコンをつけたりなどの体温調節ができず、汗を拭くこともできないので、どうしてもあせもができやすいのです。

おすすめの汗対策

  • 適度な温度調節で、必要以上に汗をかかせない。
    室内で過ごすときは、熱中症予防も兼ねて、赤ちゃんを直射日光が当たらない場所に寝かせたり、エアコンのドライ機能を使ったりして、温度は常に27℃前後、湿度は50%以下に保ちましょう。また、エアコンの風は直接当たらないように工夫したり、扇風機で空気を撹拌し、冷気が1カ所にかたよらないようにすると、快適に過ごせます。
  • 通気性と吸湿性が良い衣類や布団を選ぶ。
    赤ちゃんの肌着によく使われるコットン(綿)やガーゼ生地は肌触りがよく、通気性と吸湿性に優れているのでおすすめです。
  • 肌を清潔に保つ。
    汗をかいたら、すぐにシャワーで洗い流すのがいちばんですが、タオルで肌をこすり傷つけないよう、ポンポンと優しく拭きとることも効果的です。また、ドラッグストアで簡単に手に入るベビーパウダーは、汗を吸いとることで、肌を乾燥させ、清潔に保つ役割があります。赤ちゃんにも使用できるものがほとんどですが、薬剤師に相談してから購入すると安心です。しかし、あせもができてしまった時は、粉で汗の出口を塞いで悪化させてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
  • こまめに着替えさせる。
    汗をかいた衣類やおむつには、雑菌が繁殖しやすいので、こまめな着替えとおむつ替えを。お出かけの時は、多めに着替えを用意しておくと便利です。
  • できてしまったあせものかき壊しを防ぐため、爪を短く切っておく。

赤ちゃんにとって、清潔で快適な環境を整えてあげることが、一番のあせも対策になります。では、対策をしてもあせもになってしまった場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。

参考:赤ちゃんのお肌にあせもが!薬いらずで改善するベタな治し方

スポンサードリンク

赤ちゃんにあせもが!対処法は?

A6010

まずは患部を清潔に!

汗をかくたびにぬるめのシャワーを浴びさせたり、濡れタオルなどで汗をこまめに拭き取ることが肝心です。洗いすぎて赤ちゃんの肌を守る皮脂までも流してしまわないよう、ボディソープや石鹸を使うのは、1日1回だけにし、なるべく汗をかかせないよう、シャワーだけで済ませてあげるといいでしょう。入浴後は、患部を刺激しないように肌をやさしくふき取り、肌の表面をしっかり乾かしてから、清潔な肌着に着替えさせます。肌を清潔に保つことで、あせもの悪化を防ぐことができます。

かゆみや炎症がともなう場合は皮膚科へ!

かゆみがでると、赤ちゃんがあせもをかき壊してしまうことも。かき壊して細菌が繁殖すると、とびひの原因になってしまうので、皮膚科で内服薬やステロイドの外用薬を出してもらうと、早くきれいに治せます。外用薬は、塗った後にしばらく時間をおけば、汗をかいても、流れて効果がなくなることはありませんが、お風呂上がりなどで汗をかいた場合は、汗をしっかり拭いて、乾いた清潔な皮膚にお薬を塗ると効果的です。

市販の薬も!

ドラッグストアでも、赤ちゃんに使えるステロイドの外用薬を買うことができるので、薬剤師に相談してみるのもいいでしょう。

 

あせもについて、原因や対処法について詳しくまとめていますので、ぜひ併せてご確認ください。
→【子供のあせも対策決定版!原因と対処法、治し方(市販薬・ケア・予防法)まとめ

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ