中絶手術後の性行為や妊娠は可能?運動や仕事中に気を付けたいこと

中絶手術を行った場合、術後の生活はどのようになるのか、出血、生理、性行為、運動、妊娠などの面において、ご説明します。

 

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中絶手術

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中絶手術は、日帰り入院で出来る手術とはいえ、体に負担がかかります。どのような手術なのか、見ていきます。

中絶可能な期間

中絶が可能な期間は法律で定められています。妊娠22週未満までが認められています。妊娠12週までの初期の場合、掻把法か吸引法での手術となります。掻把法は、スプーンのような器具で胎児と胎盤を掻きだします。吸引法は吸引器で、吸い出します。14週以降になると、陣痛を起こして出産するような方法で中絶します。この場合は、死産届を提出し、遺体を火葬します。

入院期間

妊娠初期の場合、手術自体は約半日以内で行われ、その日のうちに退院出来ます。麻酔注射を打って手術するので、痛みも感じないようです。前日の夜からは何も口にしてはいけません。嘔吐によって窒息する可能性があるからです。手術後は麻酔から目覚めて異常がなければ、すぐに退院となります。退院後は、経過を見るために検診を何度か受けます。

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手術後に気を付けること

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手術後の生活は、どのようなものになるのか、ご紹介します。

出血・生理・性行為・運動はいつから?

術後、二日ほどは安静にし、家事などもしないほうがよいですが、4日ほどは休めれば理想的です。その後は、無理のない範囲で通常の生活に戻していってもよいです。仕事も、激しいものは出来るだけ控えるようにすれば、戻れます。手術後の日常生活で、気になる点を挙げてみました。

  1. 出血
    術後、7~10日ほど、出血があります。不要になった子宮内の残留物が出るための出血です。生理痛のような痛みが伴う場合が多いです。いったん止まっても、また出血する場合もあります。微量なまま、生理が来ることもあります。
  2. 生理
    術後、すぐに生理は来ません。ホルモンバランスが戻るまでに、時間がかかるためです。手術の二か月後に来ることが多いようです。中期中絶の場合はさらに遅くなります。
  3. 性行為
    ①の、術後の出血が続いている間は禁止です。子宮は傷ついており、細菌感染の可能性が高いためです。また、排卵がどのタイミングで起こっているかが、分からない時期でもあります。また妊娠する可能性もあります。次の生理が来るまでは控えたほうが良いです。
  4. 運動
    二週間は控えたほうがよいです。また、始めるときは、ウォーキングやストレッチなど軽いものから始める方がよいです。
  5. 腹痛
    子宮が、元の大きさに戻ろうと収縮し、痛みが出ます。痛み止めが処方されている場合が多いので、それを服用します。市販の痛み止めでもよいです。激痛の場合は、病院で診察を受けましょう。

注意するとき

術後、すぐに起きる出血ですが、多量である、いつまでも続くようであれば、医師に相談しましょう。風邪などでもないのに発熱する場合も、診察を受けます。感染症にかかりやすいので、注意が必要です。子宮や卵管で感染がおこると、将来妊娠したいと望んでも、難しくなることもあります。

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中絶手術後の妊娠

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中絶手術後、妊娠を控えたい場合は、ピルを服用しましょう。また、今は出産出来ない事情があるけれど、将来的には子どもを授かりたい、という方もいらっしゃるでしょう。中絶手術と妊娠の可能性について、ご紹介します。

避妊のためのピル

中絶した日を生理初日とカウントし、その日から7日以内から服用は可能です。ただ、術後の出血がある間は性交渉は行わないという注意をすること、まだ術後の経過を見ようとするなどで、処方しない医師もいます。気になる場合は、質問してみましょう。

妊娠の可能性

中絶手術を受けるときに心配なのが、将来、子どもを持つことが出来る環境に置かれたら、妊娠できるのか、ということでしょう。手術後の経過が良く、中絶の回数が少なければ、妊娠に影響はほとんどありません。

炎症を起こして子宮や卵管にトラブルを抱えてしまうと、妊娠しにくくなるので、術後に発熱するなどおかしい点があれば、診察を受けましょう。

また、中絶を繰り返すと子宮内膜が薄くなり、受精卵の着床が難しくなります。術後の性交渉のタイミングに注意したり、ピルを服用するなどして、手術を繰り返さないようにしましょう。

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