届出を出しておくと有利?低出生体重児の原因や障害リスクについて

昔の新生児の出生時の体重は3000gを超えている赤ちゃんが多かったのですが、最近では3000gを切る小さな赤ちゃんが多くなってきています。昔は2500g以下の赤ちゃんを全て未熟児と呼んでいました。

ですが、未熟児とは本来、体の機能が未熟な状態で生まれてくる赤ちゃんのことを指します。2500gを超えていても、身体の発達が未熟な赤ちゃんもいることから、お腹の中にいた期間や出生時の体重によって「低出生体重児」「極低出生体重児」「超低出生体重児」というふうに分類されるようになっています。

 

低出生体重児・極低出生体重児・超低出生体重児とはそれぞれどんな赤ちゃんのことをさしているのか、低体重でうまれてくる原因などをご紹介させていただきます。

また、低出生体重で生まれてくることにやる障害やリスク、成長などにつていも併せてご紹介させていただきます。

 

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低体重児の分類について

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近年、小さく生まれてくる赤ちゃんが増えています。3000gを下回るのも珍しくありません。小さく生まれた低体重児は在胎週数や出生時の体重によって3つに分類されます。

低出生体重児:2500g未満で生まれてきた赤ちゃん
極低出生体重児:1500g未満で生まれてきた赤ちゃん
超低出生体重児:1000g未満で生まれてきた赤ちゃん

低出生体重児の多くは、早産で生まれてきた赤ちゃんなのですが、近年では、予定通りに生まれてきた赤ちゃんでも、低出生体重児のケースがあります。このように低出生体重児が増加傾向にあるのには、新生児医療が進歩したことで、今まで救うことのできなかった小さな命を救えるようになったというのが大きな要因だと考えられています。

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低体重の原因や成長などについて

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低体重児の原因とは?

低体重児になってしまう原因として以下のことがあげられます。

①妊娠中の喫煙や飲酒

喫煙や飲酒は血流を悪化させるので、お腹の赤ちゃんに十分な栄養が届けられなくなってしまいます。また、喫煙においては非常に危険で、血中酸素が奪われるので、低酸素状態になってしまいます。

②妊娠高血圧症候群

皆さんも聞いたことがあると思います。これはもともと血圧が高めな方や高齢出産の方にみられることが多い症状です。胎盤の血管に圧力がかかることで、お腹の赤ちゃんに十分な栄養が届かなくなり、赤ちゃんが成長できなくなってしまいます。

③妊娠中のダイエット

妊娠中の体重管理は非常に難しく、最近の産婦人科でも必要以上に体重を増やさないよう指導している所が多いようです。確かに、妊娠から出産までの体重の増加は7~10kg程度までがいいとされています。ですが、悪阻も終わり食欲が出てくるとなかなか体重管理も難しいですよね。だからといって、妊娠中に過度なダイエットは、赤ちゃんが栄養不足になってしまいます。体重管理は重要ですが、無理な食事制限などはしないようにしましょう。

④歯周病

近年、この歯周病が低体重児の原因になるということが分かってきました。歯周病は、歯と歯茎の間にばい菌が入ってしまうことで腫れなどを引き起こします。この歯周病菌が体内に入り、血管を通り胎盤を通して赤ちゃんにも影響を与えてしまい、成長を妨げてしまうとされています。

⑤父親の第2糖尿病

赤ちゃんの父親が第2糖尿病だと、低体重児が生まれやすい傾向があるとされています。

低体重児の障害やリスクについて

低体重児といっても、在胎週数が35~37週未満の場合は、正期産とほとんどかわりませんので、普通の健康優良児で生まれてきたお子さんと同じように発達し、成長していきます。

問題は正期産に入る前に生まれてきた赤ちゃんです。早産であるほど、やはり身体の発達は未熟で、免疫力も弱いので黄疸も出やすい傾向にあります。また、感染症や合併症をおこしやすくなっています。特に超低出生体重児になると、脳性麻痺や視力障害、精神発達遅滞などの可能性が高くなります。

低体重児の成長について

低体重児で生まれてくると、その後の成長に関して不安になると思います。確かに平均的な体重の赤ちゃんと比較すると、小さめなに育つ子が多いのですが、成長するとともに、他のお子さんと同じくらいになり、小学校に上がる頃には、ほとんどのお子様が見た目的には変わらない感じになります。

小学校に上がるまでは、身体の成長の発達に関しての個人差は非常に大きいので、あまり気にしないようにしましょう。定期的に検診を受けて、気になることがあれば、その都度相談するようにしましょう。

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低体重児の届出の有無は?

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低体重児で2500g未満の赤ちゃんを出産した場合は、各自治体に届出を出す必要があります。出産後、産婦人科の方で書類を記入し提出してくれる所もあるようです。低体重児の届け出をだしておくことで、保険士さんが優先的に訪問してくれたり、1歳頃に成長の様子などを確認する電話などがある自治体もあります。

また、母子手帳の裏に、届け出のハガキがついているのでそれを投函するという自治体もあるようです。お住まいの地域によって、届け出の有無や方法などが違いますので、確認しておきましょう。

 

昔の人は「小さく生まれて大きく育つ」という言葉で励ましてくれたりもしますが、やはり低出生体重児で小さく生まれたわが子をみると、不安でたまらなくなってしまいます。成長過程においても、周りのお子さんと比較してしまいがちですが、成長には個人差がありますので、あまり思い悩まないようにしましょう。

また、赤ちゃんの成長過程において不安に思うことがあれば、各自治体では育児相談などの窓口もありますので、利用してみるのもいいでしょう。また、小児科などを受診して医師に相談してみることをおすすめします。

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