子供のb型肝炎の予防接種の間隔はどのくらい空けたら効果的?

赤ちゃんが受ける予防接種の量は多く、スケジュールはパンパンでママは忙しいことでしょう。b型肝炎の予防接種もその1つですが、任意接種なために「受ける必要があるのかしら?」と迷うかもしれません。しかし海外ではb型肝炎の予防接種を受けるように決められている国が多いという驚きの事実。そこでb型肝炎の海外と日本との違いや接種間隔などをご紹介しましょう。

 

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日本でのb型肝炎予防接種の実情とは?

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日本でb型肝炎の予防接種を受ける場合、任意接種で自己負担となります。b型肝炎の予防接種は通常3回の接種が決められており、生後2ヶ月から1回目、4週空けて2回目、3回目は1回目の接種から20~24週の間隔を空けて接種するようになっています。

また3回目を受けてから抗体検査を行い、不十分であれば追加接種をします。そして母親がb型肝炎ウイルスのキャリアである場合、受け方が多少変わります。母子感染を防ぐために出生後12時間以内にb型肝炎免疫グロブリン注射とb型肝炎の予防接種を受け、生後1ヶ月で2回目、生後6ヶ月で3回目を受けることになります。尚その場合は国の取り決めで公費で受けることになるので、無料となります。

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海外でのb型肝炎予防接種はどうなってるの?

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上記で説明したように、日本では任意接種であるb型肝炎ワクチンは海外の多くの国で定期接種として子供たちが受けています。WHO(世界保健機関)が生後できるだけ早くb型肝炎の予防接種を受けることを推奨しており、海外では生後0ヶ月、1ヶ月、6ヶ月が一般的な間隔です。

アメリカでは生後すぐに1回目、生後1~2ヶ月で2回目、生後6~18ヶ月に3回目を対象年齢としています。アメリカはあまり細かく取り決めをせず、少しだけ余裕を持たせて接種率を上げるようにしているようです。

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間隔が短かったり空いてしまったりで効果に違いはあるの?

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予防接種の間隔が決められているのは何故なのでしょうか?間隔の差で予防効果に違いが出るのであれば、気になるところです。通常ワクチンを接種するとすぐに抗体が得られるのではなく、3~6週間後にピークを迎えます。それからしばらく安定して徐々に低下していきます。

b型肝炎ワクチンのように複数回接種をしなければならないものは、抗体がピークのタイミングで2回目を受けることで免疫増幅効果が得られます。これをブースター効果といいますが、抗体がピークになる前に2回目を受けてしまうとこのブースター効果が十分に発揮されない可能性があるのです。逆に標準接種期間を少し過ぎた位では抗体が下がるわけではないので、あまり気にしすぎる必要はありません。

ただし大幅に過ぎてしまった場合には、接種時の抗体が下がっていると予防の持続期間が短くなってしまうことも考えられます。そして注意しなければならないのが、b型肝炎のワクチンは1回接種しただけでは殆ど抗体を得られていないということ。あまり期間が空いてしまうと、その期間にb型肝炎ウイルスに感染してしまうこともあります。

標準接種期間内に接種するという意味は大きいと言えるでしょう。どちらにしても3回目を受けてから抗体検査を行うので、十分に抗体が得られているかはその時に分かるはずです。

日本でも定期接種に変わる?

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WHOでも全ての乳幼児が受けるように推奨しており、将来の肝臓がんや肝硬変などの病気を防げることから、ようやく日本でもb型肝炎予防接種を定期接種として受けられるようになります。これは平成28年の10月から始まる予定で、対象年齢は平成28年4月生まれ以降で、尚且つ0歳児のみです。対象年齢でない乳幼児でも、b型肝炎予防接種を受けていなければ受けるキッカケとなればいいですね。

関連リンク
b型肝炎の予防接種の副作用8種と重篤な副作用4種

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