手足口病の潜伏期間は?潜伏期期間中に感染するのか?

夏にかけて乳幼児の間で流行する手足口病。ただの夏風邪や湿疹に似た症状で終わる事が多いですが、原因はいコクサッキーウイルスや、エンテロウイルスによるウイルス性疾患です。さらに5年前の平成23年に流行した時には、コクサッキーウイルスによる新型手足口病が出てきましたので侮れません。重症例としてごくまれに急性脳炎や、頭痛、嘔吐を引き起こす中枢神経系合併症、心筋炎合併等を引き起こす可能性があります。

また、妊娠中の方でも感染で早産してしまう事があるため、注意が必要です。これからの季節、特に保育園や幼稚園に通われているお子さんは感染しやすい状況になってきますので、流行する前に早めの対策を取ることが大切です。

 

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手足口病の潜伏期間や感染力の高い時期は?

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手足口病の潜伏期間はおよそ3日~6日程度で、潜伏期間中でも感染力はあります。原因のウイルスが体内からいなくなるまでは約4週間、つまり1カ月はかかります。この4週間とは、潜伏から症状が出て、症状が治まるまでの期間で約2週間、症状が治まってもウイルスは排泄物にいますので、排泄物から完全に消滅するまでが2週間ということになります。もっとも感染力が高い時期は潜伏期間から症状が治まるまでの約2週間です。

さらに、手足口病症状のうちの一つである水疱ですが、この水疱に直接触るだけでも感染します。この水疱が最も感染しやすいのは発症から約10日間になります。水疱が乾燥してきれいになるまで感染力が高いと考えてください。

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手足口病の感染経路は?どのようにして移る?

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手足口病の感染力は低くなく、抵抗力が弱まって体調が悪いと感染力は高まります。基本的な感染経路はくしゃみや咳で患者の唾液を吸い込む事で感染する飛沫感染、水疱や唾液、鼻水等の粘膜を直接触る接触感染、排泄物処理時による糞口感染です。

飛沫感染は患者のそばにいるだけでも感染力が高まるといえるでしょう。接触感染では子供の食事時、唾液や鼻水の付いたおもちゃの使いまわしや片付け時に感染リスクが高まります。さらに水疱は治りかけは痒みを伴いますので、子供がかきむしってそのままおもちゃを触ったり、直接肌に触れたりすると危険ですので気を付けましょう。そして糞口感染は字のごとく、便の中のウイルスが口に入ることで感染します。

このように非常に感染経路が多いため、集団生活を普段している人にとってはリスクが高くなります。さらに乳児の場合、初めて感染する事でより発症率が高くなり、保育園の乳幼児クラスでは4人から5人同時に感染した。という事もあるそうです。

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子供から大人にも感染するの?

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手足口病の患者は約90%が子供(5歳以下が多い)ですが大人でも0.6%の感染率があります。もっとも感染しやすいのはやはり夏バテ等による抵抗力が弱まっている時です。0.6%と子供に比べるとはるかに数字は少ないですが、小さい子供の患者が多い為、お世話をする大人には感染する可能性は十分にあると言えます。もし大人が感染してしまった場合、職場や近くの大人にも飛沫感染や接触感染させる事があります。

近年はストレスや生活習慣が乱れている大人も流行する例があるそうですので、十分に気を付ける必要があります。大人が感染した場合、症状の度合いも子供と変わりありません。

手足口病から体を守るためには?

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残念ながら手足口病には有効な薬や治療法はがありません。ですので、感染率を低くするためには、予防するために普段から手洗い消毒をしっかりとし、うがいはこまめにしてください。また感染者が近くに出た場合はマスクをしましょう。そして一番大切な事は免疫力を高めることです。

免疫力を高めるには、タンパク質、ビタミンCなどしっかりとるようにします。また小松菜等に含まれるビタミンAは粘膜を強める作用がありますので、ウイルスが侵入しやすい鼻や喉の抵抗力を強めてくれます。バランスのとれた食事をしっかりと取り、睡眠は大人の場合最低でも1日6時間、子供は9時間はとるようにしましょう。

 

その他、手足口病ついて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【手足口病の正しい感染予防と適切な治療法、保育園への対処

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