これをやっておけば万全!ノロウィルスの感染予防対策と万が一の治療法

例年、12月から1月にかけて、ノロウィルスが流行します。吐いたり下痢をしたり、症状も重く、その処理にも困ります。出来るだけ、ノロウィルスに感染しないようにするための対策と、かかってしまった場合、自宅でできる治療法をあげました。

 

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ノロウィルスの感染予防対策

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学校や職場でノロウィルスに感染した人がいると、ウィルスが周りで生息している可能性が高いです。発症しないために出来ることを、食事、手洗いやうがいなどの面から見ていきます。

ノロウィルスを予防できる食事

ノロウィルスは人の小腸上皮細胞内だけで増殖します。そのため、腸がノロウィルスを防げる力があれば、発症せずにすみます。腸内環境をよくするためには、善玉菌が入った食べ物を摂るのが効果的です。

代表的なものは、ヨーグルトで、中でもラクトフェリンというたんぱく質が含まれたものがノロウィルスには効果があります。

また、ヤクルトに含まれているL.カゼイ・シロタ株も効果がある乳酸菌です。これらを日常的にとることで、腸内環境が改善されます。納豆やキムチ、チーズなど発酵食品も善玉菌を含んでいます。渋柿や緑茶などカテキンを含んだものも、効果があります。

カテキンはウィルスに付着し、体に吸収されないようにしてくれます。また、こうしたものを摂るだけでなく、適度な運動や睡眠も体調を整えるためには必要です。

予防のための手洗いとうがい

外出した後では様々なウィルスが手に付着しています。まず帰宅したら石鹸を使って手を洗います。洗う時は水はためずに流水で行います。また、指輪や時計などは外しておきます。

個体石鹸は表面に雑菌が付きやすいので、液体タイプがおすすめです。手を濡らして石鹸を摂ると、手のひらで泡立て、甲も洗っていきます。指の間、爪の先もしっかりと洗っていきます。手首を洗うのも忘れないようにします。15秒以上かけて洗います。すすぎも15秒以上はかけてしっかりと行います。洗った後は清潔なタオルで手を拭きます。水分を残さないようにします。

蛇口を止めるのはタオルやペーパータオルを使って、素手でつかまないようにするとよいです。手洗いの後、アルコール消毒をするとさらに効果があります。アルコールも手に水分が残らなくなるまで、しっかりと揉み込みます。

うがいは、水や食塩水、うがい薬を使って行います。最初は2,3回、口の中をくちゅくちゅと軽く洗います。吐き出します。次に、また水などを口に含み、上を向いて喉の奥をガラガラとうがいします。吐き出します。もう一度、水などを口に含み、口の中をくちゅくちゅと洗います。口からウィルスが入ることが多いので、うがいも忘れないようにします。

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それでもかかってしまったら 治療法は?

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ノロウィルスに対して特効薬は今のところ、ありません。病院で処方されるのは、症状を緩和させるための整腸剤や吐き気止めです。

ノロウィルスの症状は、3日程度で治ることが多いです。治るためには、ウィルスを体から出してしまわなければなりません。

下痢止めや吐き気止めを服用して、体の中にウィルスを留めないようにすることが大切です。留めてしまうと、ウィルスが増殖して症状が重くなってしまいがちです。薬に頼らず、ウィルスをしっかり出すようにします。そのため、必ずしも病院にかかる必要はありません。

脱水症状を防ぐ水分補給の取り方

ただ、吐いたり下痢をしたりし続けると、脱水症状を起越す可能性も高まります。症状が現れてすぐは、腸の動きも止まっているので水分を摂っても吐いてしまうことが多いです。

6時間ほどは脱水症状は深刻ではないので、水分を摂らなくても大丈夫です。6時間ほど経てば、嘔吐も収まり、腸の動きも回復してきているので、少しずつ水分を摂るようにします。

病院で処方されるソリタT顆粒状や、その成分とよく似た経口補水液アクアライトORSなどを摂るようにします。乳児は母乳や、8割程度の薄めのミルクでもよいです。まだ腸が完全に回復しているのかどうか、分からないので、少しずつ水分を摂ります。また、温度も体温程度の温かさがあるものにします。

食事は粘膜に優しいものを

12時間以上たって、食欲が出てきたようなら、消化の良いおかゆやうどんなどを食べます。食べる量も、少しずつにします。柑橘系の食べ物は胃酸過多になり、粘膜を傷つけてしまうので食べないようにします。

くだものならリンゴをすりおろしたものがよいです。バナナも粘膜を保護する効果があり、柔らかいのでお勧めです。

殺菌消毒で2次感染を防ぐ

また、嘔吐や下痢などの汚物は、ビニール手袋、ない場合はビニールで取り除きます。直接触れると看病する人に感染してしまう可能性が高くなります。取り除いた後は、殺菌消毒をします。市販の消毒液や、ハイターで作った消毒液を使うか、85度以上の熱消毒をします。

ハイターで消毒液を作る場合は、ペットボトル水一杯に対し、ペットボトルの蓋2杯分の濃度にします。

患者が触ったドアノブや便座などを拭く際は、それより濃度が低い消毒液を使います。ペットボトル5本に対し、キャップ2杯分の濃度の消毒液を作ります。患者だけでなく、看病する人や家族もしっかり手洗いうがいをし、感染を防ぐようにしましょう。

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