菌の感染経路は咽頭?ジフテリアの予防接種で避けたい副作用

ジフテリアという病気のことを知っていますか?現在の日本では一切感染者が出ていないので、知らない方もいるのではないでしょうか。小さな頃から予防接種で受けているのが当たり前で、知らないうちに予防できている病気です。終戦の年には8万以上もの感染者を出して脅かしました。今では注目されることのないジフテリアについてのお話をしていきましょう。

 

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ジフテリアはどんな病気?

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ジフテリアとはジフテリア菌に感染することで発症する上気道粘膜感染症です。昔の日本では年8万以上に昇る勢いで感染拡大し、その内10%の致命率で恐れられていた病気でした。その後ジフテリアの予防接種が徹底されるようになってからの1999年以降は、感染者は出ていません。

しかし世界的に見るとまだジフテリアの感染者はおり、予防接種をしなければ日本でも感染者は出ることが予想されます。また万が一ジフテリアに感染した場合には、入院の完全隔離を必要とする2類感染症です。

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ジフテリアの症状や感染経路は?

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ジフテリアは感染者の咳やくしゃみなど菌を吸い込むことで感染する飛沫感染です。また同じコップやタオルを共有することでも移ります。

ジフテリアが喉に感染すると、まず初期では発熱、咳、喉頭痛などの風邪に似た症状が見られます。喉の炎症が悪化すると、クループといって気道が塞がり死亡するケースもあります。

またジフテリア菌が大量の毒素を出し、血液に乗って毒素がまわると心臓の筋肉や神経に障害を起こすことも。命にかかわる心筋症や神経麻痺の後遺症もありえる怖い病気なのです。

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ジフテリアの予防接種について

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ジフテリアを予防するには、やはりワクチンの予防接種しかありません。ジフテリア菌のワクチンに対する耐性菌は今のところ存在しませんし、予防接種が定着している日本では感染者が出ていません。

今後海外からジフテリア菌が渡ってきたとしても、予防接種をしっかりと受けていれば恐れることはないのです。

 

それではジフテリアの予防接種はどのようなスケジュールで進めていくのか解説しましょう。

日本で受けられるジフテリアの予防接種はジフテリア単独の不活化ワクチンをはじめ、ジフテリア・破傷風の2種混合、ジフテリア・破傷風・百日咳の3種混合、そして2012年11月からジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの4種混合が導入されました。

今後は順次3種混合の製造はされなくなり、4種混合が基本となります。2012年8月以降に生まれた赤ちゃんは、生後3ヶ月からまず4種混合を受けることになります。

その後は3~8週間隔で2回受け、3回目を終了してから約1年後に追加で4回目を受けましょう。

 

1歳になるまでは定期で受けなければならない予防接種の量が非常に多いので、熱を出して予定通り行かず苦労されるママがいることでしょう。そのためヒブや小児用肺炎球菌などの他の予防接種と同時に受けるとスムーズに進むのでオススメです。

そして11歳になったら2期でジフテリア・破傷風の2種混合を受けることを忘れないようにしましょう。

ジフテリアの予防接種に副作用はあるの?

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4種混合での副作用は今のところ、注射部位が赤くなる、腫れやしこりができるなどの軽い症状が殆どです。その他の副作用は発熱、倦怠感、下痢、嘔吐なども見られたケースもあります。また極めて稀に起こる重篤症状として、アナフィラキシーショック、痙攣、脳症、血小板減少性紫斑病などの報告例があります。

副作用も気になりますが、4種混合の全ての病気において命の危険性や重症化しやすいものなので、忘れないように受けましょう。またスケジュールが上手く進まなければその都度かかりつけ医に相談するようにすると安心です。

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