効果的な市販薬や漢方は何?咳がひどい喘息の原因と治療について

風邪だと思っていたら、突然咳が止まらずに市販の咳止め薬で対応するということがあります。咳止め薬を飲んでも効かない場合、それは喘息かもしれません。気管支喘息と咳喘息の違い、咳喘息と似ている他の病気、ひどい咳を引き起こす要因などをお伝えします。

 

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咳がひどい場合

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熱や悪寒なども風邪の症状が落ち着いても、咳ばかりが続いているなど、風邪やストレス、極度の疲れが原因となって喘息発作を引き起こすことがあります。ひどい咳が続くときは、咳喘息を疑い、耳鼻咽喉科、呼吸器科、アレルギー科などを受診しましょう。

喘息と診断される基準

受診した場合、いつから続いているのか、どの時間帯やどういう環境で咳がひどくなるのかなどの症状を確認されます。

咳喘息の発作は、喘息と同じで深夜から明け方にかけて起こることが多いのですが、喘息と違うところが2つあります。咳喘息は、痰を伴いません。また、息苦しさを特に感じずにヒューヒューやゼーゼーなども音(喘鳴=ぜんめい)もしません。ただただ咳が止まらないのです。

咳喘息と判断される基準に咳止め薬は効かず、β2刺激薬が効果があるという点があります。その他、風邪が治っているのに1ヶ月以上咳が止まらないことや胸部レントゲンで特に異常が見つからない点なども判断する基準となります。

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喘息の咳がひどい場合の原因

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咳喘息の場合、喘息の発作を引き起こす原因があります。ハウスダスト、カビ、ペットの毛などのアレルギーや喫煙、飲酒、環境が変わった場合などです。敏感になっている気管にアレルギー物質が付着すると、激しい咳が起こります。

咳喘息はそのまま放っておくと喘息へ移行する可能性があります。日本では慢性的に咳が続いている人の30%以上が咳喘息患者と言われています。空咳(からせき)が止まらないときは要注意です。

咳喘息とアトピー性咳嗽(がいそう)

咳喘息とよく似た症状にアトピー性咳嗽があります。咳喘息とは違い、イガイガを伴うのが特徴です。引き起こす要因は咳喘息とほぼ同じです。他には、香水などの強い匂いや急激な気温の変化なども要因として挙げられます。気管支拡張薬のβ2刺激薬が効かないので、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬を用いての治療となります。アトピー性咳嗽から喘息へ移行することはないとされていますが、再発率が50%程度と高いので注意しましょう。

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喘息の咳に効果の高い薬

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咳喘息の発作が起きている場合、β2刺激薬で気管支を拡張し発作の症状を落ち着かせます。効果があれば、吸入ステロイドを使用した治療に移っていきます。

アレルギーが発作の原因になっている場合は、抗アレルギー薬も使用することがあります。また吸入ステロイドを使用する場合、使用後に必ずうがいをするように促されます。

 

副作用として、声がしゃがれることやカンジダ症になることがあるからです。咳がひどく吸入ステロイドを使用できない場合は、経口ステロイドを使用されます。

経口ステロイドは、強力に喘息発作を抑えますが、吸入ステロイドよりも様々な副作用が心配されるので、医師の注意を必ず守り服用するようにしましょう。

喘息の市販薬と漢方薬

喘息の市販薬はドラッグストアで簡単に入手することが出来ます。ですが、喘息はひどい場合「喘息死」する場合もあり、安易な自己判断はお勧めできません。自分で喘息だと分かっていて、どうしてもすぐに病院に行けない場合のみなどと自分でルールを決めるとよいでしょう。

また薬剤師のいる薬局で症状を伝えて市販薬を選んでもらうということも出来ます。

その他、喘息の症状緩和のために漢方薬が用いられることも増えてきています。一般的に喘息に効果がある漢方薬は、五虎湯(ごことう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)が代表的です。水分代謝をよくしたり、潤いを与えるなどして咳をしずめる効果が期待できます。

漢方薬と体質改善

喘息の症状がおさまった後は、体質改善を促すような漢方薬もよいでしょう。柴朴湯(さいぼくとう)や六君子湯(りっくんしとう)などがあります。

漢方薬が病院で処方されることもあるようですが、ドラッグストアで手軽に購入出来るのが良い点であり、実際に症状と上手くあっていなければ不安な点です。年齢や体質によって合う漢方薬も様々ですので、漢方薬局に相談することをお勧めします。

症状が治まってから、漢方薬を根気よく服用して完治するケースもあるようです。慎重に選んでいきたいです。

 

咳喘息は秋からが気をつけたい季節です。また女性に多いという傾向もあります。咳喘息は、うつる病気ではありませんが、マスクを着用せずに咳をずっとしているというのは、マナー違反と思われる場合もあります。

喉を潤すためにも乾燥する季節が近づいてきたら、マスクの着用がよいでしょう。早めの受診、治療開始で喘息への移行の可能性も少なくなります。咳が止まらないときは、放っておかず受診をお忘れなく。

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