虫刺されの腫れを冷やすと劇的に改善する!対処のコツと注意点

虫に刺されて腫れた。瞼を刺されて腫れてしまって、早く何とかしたい。子どもに虫刺されの薬を塗ったら、スース―するのが嫌だと塗らせてくれない。そんな時には薬を塗る他に、冷やすのが効果的です。腫れて熱くなった患部がすうっと冷え、かゆみも引いて気持ちいいですね。では、なぜ、冷やすと腫れが引きやすいのでしょうか。また、冷やし方のコツはどういったものがあるのでしょうか。

 

スポンサードリンク

なぜ、腫れは冷やす?

A1131

虫が刺す時、虫はヒトに唾液を注入して吸血します。ヒトは体に入って来た異物を取り除こうとして、抗体を作ります。抗体が異物を攻撃し始めると、肥満細胞が活性化し、ヒスタミンが発生します。ヒスタミンは血管の拡張作用や知覚神経を刺激する作用があり、そのために腫れたりかゆみが出たりします。また、炎症サイトカインも放出されます。そのため、腫れていきます。

冷やすことによって、血管が収縮します。血流量が減り、腫れが収まります。また、冷やすことで虫の唾液が広がるのを防ぎ、免疫細胞が患部に集まるのを遅らせることが出来ます。神経伝達の速度も落ち、かゆみが低減します。かゆみから患部を掻きむしってしまうと、化膿したり、トビヒになることもあります。そのため、腫れには冷やすことが効果的なのです。

スポンサードリンク

冷やし方のコツ

A0714

まず、刺されてすぐであれば、石鹸で患部を洗うとよいです。石鹸はアルカリ性であるのに対し、虫の唾液は酸性なので、中和されます。流水に20~30分当てて冷やすのが効果があります。溜めた水では体温で水温が上がります。保冷剤や濡れたタオルなどでも冷やせます。保冷剤を使う場合、20~30分程度患部に当てて冷やします。

最近ではドラッグストアで冷却スプレーがたくさん販売されています。タオルに吹き付けて氷を作るものもあります。長時間の外出にはスプレーが一つあると、保冷バッグに入れていても溶けてしまう保冷剤と違って、欲しいときに氷を作ることが出来るので便利です。保冷剤などを患部に当てる前には、洗って清潔にしておきましょう。

冷やしタオルを作っておく

虫に刺されるシーズンになると、冷蔵庫に冷やしタオルを作っておくと便利です。タオルやおしぼりを水で濡らし、軽く絞っておきます。水分をたっぷり含ませておくと、すぐにタオルが体温で暖まらないので、ゆるめに絞ります。これを冷蔵庫で冷やしておきます。お風呂上り、就寝前などもこれで冷やすと、眠りにつきやすいです。保冷剤や氷と違って、冷やしタオルは冷やしすぎることはありません。数本作っておくといいですね。

スポンサードリンク

冷やすときの注意

A3616

子どもに保冷剤などを当てる際は、冷やしすぎないように注意しましょう。夜に巻き付けたまま寝るなどすると、凍傷にかかる恐れがあります。刺された部分を避けて冷やします。冷えピタや湿布など、貼り付けるタイプのものは、患部が蒸れてしまい、雑菌が繁殖する可能性もあるので、お勧めできません。

保冷剤はタオルなどに巻いて、直接肌に当てないようにします。タオルを使って冷やす場合も注意が必要です。まだ手で払いのけられない小さな子供は、いつの間にか顔にかかってしまわないように、気を付けてましょう。急速に冷やした血管は、急速に元に戻ろうとして、冷やす前より拡張します。かえって症状が重くなる可能性があります。お風呂の前に冷やすのは避けます。お風呂に入る一時間前からは冷やすのを控えます。

また、お風呂に入るとかゆみが出ることが多いです。せっかく冷やしてもお風呂に入るとぶり返してしまいます。かゆみがある時は、いつもよりお風呂の温度を少しだけ下げるとよいです。

 

その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【虫刺されの種類別・症状別の対処法一覧とよく効く市販薬

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ