寒気の原因は何?風邪(熱・頭痛・吐き気)の諸症状が伴う場合の対処法

寒気がし始めて、熱が出てくると、風邪を疑うことが多いでしょう。他にどんな病気の可能性があるのか、熱、頭痛、吐き気の症状別にみていきます。また、こうした症状が伴う場合の対処法もお知らせします。

 

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寒気の原因

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寒気が起きるのは、脳が体を温めようとしているサインでもあります。熱をあげることで、外から入ってくるウィルスや菌と戦うのです。ぶるぶると震えるのは、筋肉を動かして体を温めようとするためです。

では、寒気が起きるのは何が原因なのか、熱・頭痛・吐き気、それぞれの症状別にみていきます。

熱を伴う場合

寒気と共に熱が出る場合は、細菌やウィルスに感染している可能性があります。インフルエンザの場合は、熱が39℃以上にもなることもあります。また、風邪で扁桃腺が腫れると高熱になりやすいです。

食中毒やサルモネラ菌にかかった場合も、熱が出ることがあります。髄膜炎は、脳やせき髄を覆う髄膜にウィルスが感染してしまう病気ですが、髄膜炎も高熱が出ます。

頭痛を伴う場合

頭痛と寒気があるときは、風邪をひいている可能性があります。また、花粉症などアレルギーも考えられます。鼻がつまると脳内が酸素不足になり、頭痛が起きやすくなります。妊娠中も、様々な箇所の筋肉がこわばり、頭痛が起きやすいです。ホルモンバランスも崩れやすく、また骨盤に負担がかかり血流も悪くなってしまうので、冷えやすい状態になっています。

他には、急性肝炎や肺炎にかかった可能性もあります。急性肝炎はウィルスの感染によってかかり、寒気と頭痛の他に、関節痛や消化不良も起こします。肺炎も初期は風邪の症状と似ており、頭痛や寒気と共に咳などの症状が見られます。髄膜炎では熱が出ると述べましたが、激しい頭痛も伴います。

吐き気を伴う場合

寒気がしているときに吐き気も伴う場合は、免疫機能を高めようとしている場合と、自律神経が失調している場合があります。免疫機能が高まっている場合は、ウィルスや細菌が胃腸に入り込んで、それと戦おうとしているために、寒気や吐き気が起きている可能性があります。インフルエンザ、胃腸炎、食中毒、ノロウィルスを起こしている可能性があります。

自律神経がバランスを崩している場合では、疲れがたまっていたりストレスにさらされたりしていると、副交感神経が働きにくくなります。

胃腸は、副交感神経が優位の時に働きがよくなりますが、疲れやストレスによって、働きが悪いままになってしまいます。働きは悪いのですが、胃液や腸液は出てきます。そのため、吐き気を感じるようになります。

また、自律神経は体温調節も司っており、睡眠不足やストレスによって、狂いやすいです。体温が急に上がったり低下したりし、寒気の原因にもなります。

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対処法

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寒気を感じているときは、これから体を温めようとしているところです。冷やさないで温めるようにします。汗をかいたら着替えて、汗で冷えないようにします。お風呂に入るのは体力があり、体温が37.5度以下であればよいのですが、湯冷めしないようにしましょう。

お風呂は38℃から40℃の温度にします。また、足湯は全身が温まる上に、着替えたりしている間に湯冷めする心配もないので、おすすめです。

ホッカイロを風門のツボに貼るようにすると、体が温まります。風門のツボは首を前に曲げると、椎骨が飛び出ますが、椎骨の下(指二本分)、さらに、その左右(指二本分)にあるツボです。次に、症状別の対処法をご紹介します。

熱がある場合の対処法

細菌やウィルスに特効薬はなく、体が体温を上げてこれらと戦えるようにしているので、それを止めないようにすることが大切です。体力を消耗しがちなので、栄養補給も出来ればした方がよいです。熱があると汗をかきます。脱水症状を起こさないように、水分をとりましょう。スポーツ飲料や経口補水液で、ミネラルも一緒に摂るようにします。生姜湯やホットレモンにはちみつを入れて飲むのも、体が温まってよいです。

ただ、一歳未満の子供には、はちみつは与えないようにしましょう。おかゆやうどんなど、消化のよい食べ物を無理のない程度にとります。熱が下がり始めたら、薄着になるなどして保温していたのを少しずつ通常の状態に戻していきます。

 

髄膜炎は、細菌によるものとウィルスによるものがありますが、細菌の場合は死亡するケースや後遺症が残るケースもあり、注意が必要です。激しい頭痛や高熱、うなじが硬直するような症状があれば、病院で必ず診察を受けましょう。髄膜炎は予防接種で防ぐことが出来ます。危険な病気ですので、気を付けましょう。

頭痛がある場合の対処法

頭痛がある場合も、体を温かくします。アレルギーによる鼻詰まりが原因と考えられる場合は、耳鼻科の受診をして、アレルギー性鼻炎を治すようにします。すぐに出来る対処法としては、鼻をすすらないでかむことです。蒸しタオルを鼻の下にあてて温めると、鼻がしっかり出ます。マスクをしても、湿度が高まって鼻の通りがよくなります。

妊婦さんの場合は、軽いストレッチをしたり散歩をしたりして、体を動かすようにすると、血行がよくなります。体を冷やさないようにしましょう。急性肝炎の場合、ウィルスに感染してから数週間してから発症します。

頭痛以外にも、食欲が落ちたり、吐き気がしたり、黄疸が現れたりします。尿の色が茶色っぽくなるなどの症状もあります。

 

急性肝炎は数ヶ月で治っていくことが多いですが、慢性肝炎になる可能性もあるので、疑いがある場合は診察を受けましょう。肺炎の場合は、頭痛以外にも、咳や痰、胸が痛む、といった症状があります。肺炎は胸のレントゲンを撮る、血液検査をするなどして診断するため、疑いがある場合は診察を受けましょう。

吐き気がある場合の対処法

吐き気がある時は、無理に食べたり飲んだりしないようにします。ノロウィルスや胃腸炎など、ウィルスに感染した場合は、実際に吐いてしまうことも多いです。吐いているときは胃腸の働きが止まっているので、食べたり飲んだりしても消化できません。吐き終わって、吐き気が収まってから、温かいものを少しずつ摂るようにします。

吐き気があるときは、衣服を緩め、体を温めます。子どもは急に吐くこともあります。洗面器を用意しておくと、後始末がしやすいです。

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